震災復興プランで最優秀賞 習志野・千葉工大生らの奉仕団体

石原准教授(左端)らプレサポのメンバー。志津川小グラウンドの仮設住宅で進める新プロジェクト「シェルター」の模型を前に=習志野市の千葉工大津田沼校舎
石原准教授(左端)らプレサポのメンバー。志津川小グラウンドの仮設住宅で進める新プロジェクト「シェルター」の模型を前に=習志野市の千葉工大津田沼校舎

 「子どもが元気に育つまちづくり」をテーマに東日本大震災の復興プランを提案する国際コンペで、千葉工業大学(習志野市)建築都市環境学科の石原健也准教授と学生らを主体としたボランティア団体「プレイグラウンド・サポーターズ」(プレサポ)が成人部門の最優秀賞に選ばれ表彰された。同団体は甚大な津波被害を受けた宮城県で小学校の空き教室を活用した子どもの居場所づくりなどを展開。現地リサーチを踏まえた上での斬新なアイデアが評価された。

 同コンペは社団法人こども環境学会主催。被災地への「知恵と夢」の支援として、子どもの成育環境を重視したまちづくりプランを世界中から募集した。

 プレサポは4月、保育園の設計など子どもの生活環境のデザインを専門とする石原准教授の研究室を母体に発足。5月から宮城県南三陸町志津川地区に入り、建築の知識やノウハウを生かした支援活動を進めている。

 避難所にもなった志津川小学校で空き教室を活用し、児童が送迎バスの待ち時間に遊べる「放課後ハウス」を作った他、近隣幼稚園には津波で流され無くなった幼児用のイスを学生自らデザインして提供。仮設住宅の一角では、手作りベンチなどを置いて子どもと一緒にカフェを運営するなど被災者の居場所、交流の場づくりへ活動を発展させてきた。

 これらの実践を経て、コンペには同地区の復興プラン「海と生きる、川と生きる、森と生きる」を提案。海に面した旧市街地のほぼ全域を「追悼公園」「こどもの国」など公園化する他、住宅は高台の「森のまち」に戸建て、橋状の構造物の上に集合住宅を建てて「橋のまち」とする。「50年後の世界遺産」を目指した斬新な案で、25歳以上部門の最優秀賞5点の一つに輝いた。


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