「まもってくれてありがとう」 浜野さんへ感謝の言葉 早朝から現場に献花続々 野田3人死亡事故

3人が死亡した事故の発生現場。事故の痕跡が生々しく残る中、たくさんの花束やお供え物であふれた=野田市
3人が死亡した事故の発生現場。事故の痕跡が生々しく残る中、たくさんの花束やお供え物であふれた=野田市
子どもが書いたとみられる手紙には、浜野さんに宛てたとされる感謝のメッセージがつづられていた
子どもが書いたとみられる手紙には、浜野さんに宛てたとされる感謝のメッセージがつづられていた

 わたしたちもがんばるので 空でみてください-。歩道にワゴン車が突っ込み、男女3人が死亡した野田市の事故現場には、犠牲者の冥福を祈るたくさんの花束や飲み物、お菓子が供えられた。その中には、子どもの字で書かれた一枚の手紙も。児童の見守り活動中に命を落とした浜野哲夫さん(70)に宛てたとみられ、生前の献身的な活動に対する感謝の言葉がつづられていた。

 事故現場の交差点には、14日早朝から大勢の人々が訪れ、花束を手向けながら手を合わせる姿が見られた。緑色の手紙には「いつもまもってくれてありがとうございます。わたしたちもがんばるので空でみてください」と記され、浜野さんへの感謝のメッセージとともに、折り紙の花飾りが添えられていた。

 なぎ倒された縁石や、車が衝突した痕は残されたままで、浜野さんと顔見知りだったという近くの主婦(41)は「(現場の)悲惨さに目を背けたくなる。浜野さんの、子どもに向ける優しい笑顔が忘れられない」と涙ぐんだ。

 事故を受け、野田署(末吉敏和署長)は同日、交通死亡事故多発警報を発令し、パトロールや取り締まりを実施した。23日までの10日間、市内の警戒を強化するとともに、交通事故への注意を呼び掛ける。

 同署管内では、昨年1年間で10人が交通事故で死亡。県内39署中ワースト2位だった。同署交通課は「春休みシーズンに入ると、子どもの外出が多くなる。横断歩道の近くで起きる事故が非常に多いので、安全確認を徹底してほしい」と訴えた。


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