キャンパスでブドウ栽培 太陽光パネルで発電も 千葉商大ワイン 5年後めどに販売

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大学キャンパス内の畑でブドウを育てワインを造るプロジェクトが5日、市川市の千葉商科大学で始まった。学生が中心となり栽培を担う。畑の上に太陽光パネルを設置し、発電も同時に行うのが特徴だ。
大学キャンパス内の畑でブドウを育てワインを造るプロジェクトが5日、市川市の千葉商科大学で始まった。学生が中心となり栽培を担う。畑の上に太陽光パネルを設置し、発電も同時に行うのが特徴だ。
ブドウの苗木を植える原科学長(右)ら。畑の上には発電用の太陽光パネルが設置された=5日、市川市の千葉商科大学
ブドウの苗木を植える原科学長(右)ら。畑の上には発電用の太陽光パネルが設置された=5日、市川市の千葉商科大学

 大学キャンパス内の畑でブドウを育てワインを造るプロジェクトが5日、市川市の千葉商科大学で始まった。学生や近隣住民が栽培を担い、5年後をめどに大学発のワインを生産・販売する計画だ。ただワインを造るだけでなく、新しい形の農業の実験として、畑の上に太陽光パネルを設置し、発電も同時に行うのが特徴だ。

 畑は、キャンパス内のピッチング練習場だった土地約300平方メートルを活用。今月ブドウの苗木を植え、5年後には250~300キロの収穫を目指す。この量を確保できれば720ミリリットル入りのワインが200~300本製造できるという。醸造は白百合醸造(山梨県甲州市)に委託する。

 畑の管理を担うのは1~3年の学生31人。既に畑の耕作を手伝ったり、今後の活動に必要な資金をクラウドファンディングで集めたり、さまざまな形でプロジェクトを進めている。苗木を植えた後は、地域の子どもたちや障害者グループ、農家、大学OBなどと協力し、栽培から商品開発まで関わっていく予定だ。

 5日のプロジェクト着手式では、原科幸彦学長や学生代表の3年、清水卷(まくる)さん(21)がブドウの苗木を植えて、スタートを祝った。

 清水さんは「畑を耕すときはスコップが土に入らないほど固く大変だった」と準備を振り返り、「(完成時に)自分は卒業しているが、初代の代表としてワインができるのを一番楽しみにしている」と期待した。

 同大では学内で消費する電気・ガス相当量を、大学所有のメガソーラー施設などで発電する目標を掲げており、畑への太陽光パネルの設置も目標達成に向けた取り組みの一環。ブドウの生育に影響がないよう隙間を空け太陽光パネル72枚を設置し、発電した電力は学内で使う。

 太陽光パネルの設置について、原科学長は「太陽のエネルギーをできるだけ効率的に使う一つの試み」と説明。ブドウ栽培を通して「自然となかなか接する機会が少なくなった若い世代に、ぜひ自然を味わってもらいたい」と話した。