佐倉惣五郎の決意描く 成田・宗吾霊堂 嵐さんら成功祈願 「佐倉義民伝」5月国立劇場

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5月に国立劇場で上演の「佐倉義民伝」に出演する嵐芳三郎さんらが、成田市の明鐘山東勝寺宗吾霊堂で公演の成功を祈願した。
5月に国立劇場で上演の「佐倉義民伝」に出演する嵐芳三郎さんらが、成田市の明鐘山東勝寺宗吾霊堂で公演の成功を祈願した。
成功を祈願する渡し守甚兵衛と仏光寺住職光然役の藤川矢之輔さん(左)、木内宗五郎役の嵐芳三郎さん(中央)、女房おさん役の河原崎國太郎さん=27日、成田市宗吾の宗吾霊堂
成功を祈願する渡し守甚兵衛と仏光寺住職光然役の藤川矢之輔さん(左)、木内宗五郎役の嵐芳三郎さん(中央)、女房おさん役の河原崎國太郎さん=27日、成田市宗吾の宗吾霊堂

 5月に東京・半蔵門の国立劇場で上演される劇団前進座の「佐倉義民伝」に出演する木内宗五郎役の嵐芳三郎さん、女房おさん役の河原崎國太郎さん、渡し守甚兵衛と仏光寺住職光然役の藤川矢之輔さんが27日、成田市宗吾の明鐘山東勝寺宗吾霊堂を訪れ、公演の成功を祈願した。佐倉義民伝の通し上演は、地方公演を除くと1967年の船橋ヘルスセンター以来52年ぶり。嵐さんは「身の引き締まる思い。人々のため命を犠牲にした宗五郎像をつくりたい」と意気込んだ。

 同劇団によると、佐倉義民伝は佐倉惣五郎(前進座では役名木内宗五郎)の事跡で、「甚兵衛渡し」や「子別れ」の名場面で知られる。今回は、宗五郎が百姓たちのリーダーとなる様子を描きながら物語の背景と状況を伝える「門訴の場」、「甚兵衛渡しの場」、「子別れの場」、将軍への「直訴の場」、宗五郎一家の最期の様子などの「祈念の場」、「印旛沼の畔の場」までの通し上演で、ドラマ全体を明快に見せる。

 嵐さんは「前進座の佐倉義民伝は、創立者が優れた舞台を残した。宗五郎はヒーローではなく生身の人間だが、これしか人の命を救う方法はないと決意した人間。自分のできる準備を全てやり、稽古の積み重ねを舞台に乗せたい」と話した。

 河原崎さんは「おさんの身を投げ出して農民のために生きていくという気持ちは宗五郎と同じ。気を入れて良いおさん像をつくれれば」。藤川さんは「2役は大変な挑戦。千葉の皆さんの宗吾さんへの思いは強い。千葉の皆さんにはぜひ国立劇場に来てほしい」と話していた。

 「前進座五月国立劇場公演『佐倉義民伝』」は5月11~22日、国立劇場大劇場。1等席1万100円、2等席4200円、3等席2600円、特等席1万2000円。チケットは前進座(電話)0422(49)0300。