“開府”の歴史探る 雪の中230人来場 千葉大で市民講座

「千葉氏」や「開府」についての講演に耳を傾ける参加者ら=9日、千葉市稲毛区の千葉大学
「千葉氏」や「開府」についての講演に耳を傾ける参加者ら=9日、千葉市稲毛区の千葉大学

 「千葉」のルーツに関心を持ってもらおうと、千葉市と千葉大学は9日、同大西千葉キャンパス(千葉市稲毛区)で「千葉氏とアイデンティティ」と題した市民向け講座(千葉日報社など後援)を開いた。降雪の中、約230人が集まり、真剣な表情で講師の話に耳を傾けた。

 同大大学院人文科学研究院の久保勇准教授は「千葉氏をよりどころとした人々の歴史」をテーマに講演。千葉開府900年の節目となる2026年を見据え、近代以降、市が“開府”を記念するイベントを開くようになった経緯をひもといた。

 開府記念行事の始まりは明治末期、旧千葉町の加藤久太郎町長による「千葉開府800年記念祭」(1926年)の提案から。開催当時は、千葉氏の顕彰や追悼といった色彩が強かった。

 市制施行後、2代目市長となった久保三郎氏は昭和に入り、800年祭を振り返りつつ、将来、市民が行うであろう900年祭、千年祭に思いをはせ「当ニ其ノ理想ト市是トノ実現セラルル時ナルベキヲ信ズ」と期待。久保准教授は「久保市長にわれわれが託されたのは節目ごとに市の理想、あるべき姿を確認すること」と話し、開府記念行事の意義を説いた。

 四天王寺大学の源健一郎教授も登壇し、講演した。

 聴講した千葉市の角屋昌建さん(66)は「なぜ千葉市が“開府”で盛り上がるのか、今日聞いて理解できた」と話した。


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