娯楽で経営難打破へ 8月公開、スポンサー募集 銚電が映画製作

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映画を手掛けることになった銚子電鉄
映画を手掛けることになった銚子電鉄

 厳しい経営状況の改善を目指し銚子電鉄(銚子市、竹本勝紀社長)が取り組む映画製作。「まずい棒」の考案者で、同電鉄の「お化け屋敷電車」をプロデュースする寺井広樹さんが原作脚本を手掛け、娯楽性の高い作品になりそうだ。映画館で楽しんでもらった上で、銚子電鉄の電車内でエピローグを上映し、誘客につなげる狙いもあるという。

 低予算ながら大ヒットした映画「カメラを止めるな!」に触発され、タイトルは「電車を止めるな!」とした。心霊電車というイベント列車の乗客が意外な体験をしてパニックになる状況を描写。同電鉄でささやかれる実際の怪談を交えながら、虚実が混じり合う内容とする考え。

 予算は300万円。スポンサーを募集しており、監督の赤井宏次さんが所属する都内の映像製作会社も出資するという。8月公開を予定している。

 同電鉄では1970年代から使用している変電所の老朽化が深刻で、2020年度から3年間で約2億円かかる改修を実施する予定。国県市による協調補助が見込まれるが、この間の自社負担は約7千万円に上る。現在は新たな土産物として人気の「まずい棒」の売り上げなどで「首の皮一枚でつながった」(竹本社長)状況にあるが、同年度は車両検査も2編成行わなければならず、厳しい状況が続いている。竹本社長は「鉄道を残すためにやれることは何でもやりたい。追い詰められ、切羽詰まった状況を打破したい」と力を込めた。