発達障害者が飛行機満喫 ANA、NAA成田空港で体験ツアー

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ANA2019便の機内で客室乗務員からドリンクサービスを受ける参加者
ANA2019便の機内で客室乗務員からドリンクサービスを受ける参加者
チェックインカウンターで説明を受ける参加者=14日、成田空港第1ターミナル
チェックインカウンターで説明を受ける参加者=14日、成田空港第1ターミナル

 発達障害のある人にも飛行機旅行を楽しんでもらおうと、全日空(ANA)と成田国際空港会社(NAA)は14日、成田空港第1ターミナルで「発達障害のある人のための空港&搭乗体験ツアー」を行い、同障害のある人とその家族計43人が、空港での保安検査や搭乗手続き、実際の航空機内でのサービスなどについて理解を深めた。

 ANAなどによると、同障害のある人は見た目には分かりづらく、想定外の事案が発生した際にパニックに陥ることもあるため、空港や飛行機という特殊な環境下での旅行を諦めてしまう実態がある。同ツアーは、飛行機旅行を事前に疑似体験してもらおうというもので、日本発達障害ネットワークが監修・協力して行われ、5~48歳の同障害のある人とその家族が参加した。

 参加者は空港インフォメーションカウンターで「チェックインカウンターはどこですか?」などと質問し、搭乗手続きカウンターで搭乗券を受け取ると、保安検査場での手荷物検査を体験。その後、“成田着ANA2019便”に乗り込み、機内アナウンスやシートベルトの着用、ドリンクサービスなどを体験した。

 埼玉県白岡市から参加した小学3年、木綿健人君(9)は「(機内に)テレビがあって楽しかった。飛行機に乗って空を飛びたい」。父親の基二さん(40)は「発達障害を持っていると、公共の場に出るのが怖い。練習として良い経験をさせてもらった」と話した。

 高校時代の韓国留学でパニックを経験し、空港自体がトラウマになっていたという東京都板橋区の大学1年、吉村翔さん(18)は「今回のような温かい安心できるサービスなら、これからも安心して搭乗できると思う」と話していた。