幕張公園移管へ準備 千葉市が千葉県と協議、活用策募集

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 幕張新都心の中心部にある「県立幕張海浜公園」(千葉市美浜区)をめぐり、千葉市が千葉県からの移管に向けた準備を本格化させている。海辺を生かしたまちづくりや、にぎわいの創出につなげたい意向で、来年度から市が同公園の一部を管理する方向で県と協議。市は管理・運営の“実績づくり”の第1弾として、民間事業者を対象に同公園活用策の募集を始めた。

 同公園(総面積68・4ヘクタール)は幕張新都心の中心部にあり、玄関口であるJR海浜幕張駅と海辺、住宅の各エリアを結ぶ。県が総額約110億円をかけ1987年から段階的に整備。園内には日本庭園「見浜園」や屋外彫刻がある広場、噴水、マウンテンバイクコースなどがある。

 市緑政課によると、市は幕張新都心の都市ブランド向上戦略の中で、同公園を「集客などで地域活性化の核となる可能性を秘めたエリア」と位置付ける。市は約2年前から公園全体の移管を打診。昨年5月には「県市連絡会議」を立ち上げ、県と協議を進めてきた。

 移管実現へ、市は主体的に同公園を運営し、活性化の成功事例づくりが重要と判断。県の了承を得た上で、見浜園や広場など同公園の一部計約20ヘクタールについて、民間事業者や市民グループを対象に施設整備やイベントなど同公園の活用策を幅広く募集することにした。事実上、一部の敷地の管理を任されることになる。

 応募は自ら事業を実施する意向があることが条件で、9月20日午後5時までメールや郵送で提案を受け付けている。市は応募者との協議を経て12月をめどに活用案を選び、改めて事業の委託先を公募。来年度以降の実施を準備する。

 同課は「民間のアイデアで公園の魅力を向上させ、地域活性化の拠点にしていく。将来的な移管につなげたい」としている。

 こうした市の取り組みに対し、県公園緑地課は「にぎわいの向上が図られるかなど(市への移管は)状況をみながら判断したい」と慎重に述べる。

 一方で、市が活用策を募集する約20ヘクタールの敷地について、現在は指定管理者の民間事業者が管理。同課は同事業者との契約が本年度末で切れることもあり、来年度は指定管理者制度の適用見送りをすでに決めている。「今年中には来年度の管理体制について方針を固める」としたが、実質的に同敷地の運営に市がかかわれるよう協力した形だ。