蜃気楼を今年初観測 春夏型九十九里の海岸で

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防波堤や人が伸び縮みしている=九十九里町の真亀海岸(同館ツイッターより転載)
防波堤や人が伸び縮みしている=九十九里町の真亀海岸(同館ツイッターより転載)

 九十九里町の真亀海岸で4月下旬夕、内陸で暖められた空気による春夏型の上位蜃気楼(しんきろう)が、千葉県内で今年初めて観測された。防波堤の釣り人や波などが伸び縮みしていた様子の写真が県立中央博物館(千葉市)の公式ツイッターで公開されている。

 発見したのは同海岸で毎日蜃気楼を観察し、ここ数年珍しい現象を相次ぎ発見している同館の大木淳一主任上席研究員。

 大木さんによると、上位蜃気楼は冷たい空気と暖かい空気が重なり合うことによる密度の違いで光が屈折し、景色が変形する現象。これまでに何度か観測された冬型は夜間の放射冷却で冷えた空気が沖に運ばれ朝方に発生していた。一方、今回の春夏型は日中に暖められた空気が沖に移動し発生するため、夕方に観測されたとみられる。

 大木さんが投稿した4枚の連続写真を見ると、同月22日午後4時16~28分、南の白子町方面の景色で、防波堤や海水浴客が大きく伸び縮みし、白波が滝のように伸び上がっているのが分かる。

 大木さんは「今までにないパターン。どのようなタイミングと条件で発生するのかなど分からないことが多い。楽しみながら観測を続けたい」と喜んだ。

 公式ツイッターは(https://twitter.com/chiba_chuohaku/status/988045827439390720)。問い合わせは同館(電話)043(265)3061。