年間5000世帯分を発電 冷却効果、水質改善も 市原・メガソーラー 

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水上に敷かれた太陽光パネル。遮光により藻の繁殖を防ぎ、水質改善にもつながるという=20日、市原市山倉の山倉ダム

 工業用水を供給する市原市の山倉ダムに建設された「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の竣工(しゅんこう)式が20日、ダムに面した特設会場で開催された。県や市、事業者などの関係者約60人が出席し、想定最大出力約13・7メガワットで水上設置型では日本最大となる発電設備の稼働開始を祝った。

 同発電所は、ダムを管理する県水道局による再生可能エネルギー活用の取り組みの一つ。東京センチュリー(東京都千代田区)と京セラ(京都市)が共同出資する京セラTCLソーラー合同会社(同区)が事業者に選定され、2015年12月から建設を進めていた。

 施設面積は水面全体の3割に当たる約18ヘクタール。設置した約5万900枚の太陽光パネルにより、年間予想発電量は一般家庭約4970世帯分の年間電力消費量に相当する約1617万キロワット時を見込む。事業期間は20年間。総事業費は非公開とした。

 このような水上の有効活用は、太陽光パネルの設置可能な土地が少ない日本ではソーラー事業の救世主的存在。陸上の太陽光パネルは気温が高いと発電量が下がる特徴があるが、水上では冷却効果が得られ、発電量を向上させるメリットも期待できるという。

 竣工式では東京センチュリーの中島弘一副社長があいさつに立ち、関係者の協力に感謝した上で「世界各国で評判。国内外の皆さまに見学していただければ」と期待。京セラソーラーエネルギー事業本部の小谷野俊秀副本部長は「発電所が官民連携の成功例として発信源になり続けられるよう精進する」と意気込んだ。

 一方、来賓祝辞では森田健作知事が「環境負荷の低減のみならず、水質改善にも寄与すると聞く。東日本大震災を契機に促進する再生可能エネルギーの導入を今後も推進したい」と力を込めた。最後に森田知事らがテープカットを行い、発電設備の完成を祝うとともに安全稼働を祈願した。