「食」と「つなぐ」テーマに UR、振興組合が新施設 花見川団地商店街

  • LINEで送る

花見川団地商店街にオープンしたコミュニティー施設。1階奥にはキッチンが付いている=24日、千葉市花見川区
花見川団地商店街にオープンしたコミュニティー施設。1階奥にはキッチンが付いている=24日、千葉市花見川区
コミュニティー施設2階は土足禁止の多目的レンタルスペース
コミュニティー施設2階は土足禁止の多目的レンタルスペース

 花見川団地(千葉市花見川区)の商店街できょう27日、空き店舗を活用した2階建てのコミュニティー施設「はなみがわLDK+」がオープンする。UR都市機構と商店街振興組合などが連携して開設。「食」と「つなぐ」がテーマで、1階がキッチン付きの飲食・物販スペース、2階はレンタルスペースになっており、URの若手職員がアイデアを出した。URでは全国で初めての取り組みという。

 URが昨夏、同団地の高齢者を対象に市と共同でアンケート調査を行ったところ、友人と毎日会ったり食事をしたりする人ほど幸福を感じているとの結果が出た。そこで、URは「食」と、人と人を「つなぐ」を主題に、団地の魅力向上と商店街の活性化に役立つ施設の設置を同組合などと検討。空き店舗をコミュニティー施設にリニューアルすることで話がまとまった。

 施設は1、2階合計で約100平方メートルで、リフォームはURが実施。1階はテーブルとカウンター計20席があり、子どもが遊べる小上がりも設けた。できるだけ多くの人に関わってもらおうとカフェや和食などの飲食店が日替わりで出店。1時間500円の賃料を設定しているが、子ども食堂などの地域貢献活動には無料で提供する。賃料で持続的に同活動を支援する仕組みを目指した。

 元は住宅だった2階は白を基調にした清潔感あふれる多目的スペースに一新。学習サポートや子育て支援などの講座開催を想定している。内装や利用方法などはUR若手職員のアイデアが基になっているという。

 オープンに先立つ24日、一足早く施設をお披露目。出店予定の2業者もお菓子やコーンスープを販売した。その一つの「コミュニティカフェいーと」代表で管理栄養士の石田美枝さん(41)は「気軽に立ち寄れる場所にして、食生活改善の相談にも応じたい」と期待。住民からも「思ったよりオシャレ!」「カフェ風で感じが良い」などと好意的な声が寄せられた。

 振興組合の越後昌文専務理事(75)は「団地は高齢化が進んでおり独居の高齢者も多い。孤食を防ぐ意味からも、新しい施設はありがたい」と歓迎。URの担当者は「これまでの『住』だけではなく『食』の切り口からも拠点を整備することで、安心して暮らせるコミュニティーづくりを図りたい。若い世代が団地に入ってくるきっかけにもなれば」と話した。

 花見川団地は1968年に入居が始まった。戸数は約5700戸で、URが管理・運営する団地で千葉県内最大規模。