上位蜃気楼冬に発見 遠くの建物、上下動 九十九里

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大木研究員が撮影した上位蜃気楼(千葉県立中央博物館ツイッターより転載)
大木研究員が撮影した上位蜃気楼(千葉県立中央博物館ツイッターより転載)

 九十九里町の真亀海岸で昨年末と今月、県内での観測が難しいとされる上位蜃気楼(しんきろう)が確認された。遠くにある建物が上下に伸び縮みするように見えた。

 千葉県立中央博物館の大木淳一主任上席研究員が撮影に成功した。1月の観測は千葉県内初で、冬季は本州全体でも珍しいという。

 蜃気楼の出現を狙い同海岸を毎朝訪れており、先月19日、北側の山武市方面にある海沿いのホテルやタワーなどの一部が普段より大きく見えることを発見。今月4日も同じ方角の建物が上下に動いて見えた。

 上位蜃気楼は、冷たい空気と温かい空気が重なり合うことによる密度の違いで光が屈折し、像が動いて見える現象。今回は内陸で冷やされた空気が海岸近くに運ばれ、温度の逆転層ができたとみられる。

 大木研究員は「(この時期の蜃気楼に)1年待ち、やっと出合えた。発生にはまだ謎が多い。今後も観察を続けたい」と話した。

 撮影した画像は同館ツイッターで公開されている。問い合わせは同館(電話)043(265)3601。