別府から感謝の“恩泉” 大分地震後観光客らに 千葉市美浜区、青木さん宅届く

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“恩泉”を注ぐ別府市観光課の後藤さん(左)と青木さん=千葉市美浜区

 千葉市美浜区の青木和代さん(48)宅に温泉地・大分県別府市から“恩泉(おんせん)”が届けられた。

 同市は本年度から、昨年4月の熊本・大分地震後に観光で訪れたり復興支援をしてくれた人たちへ感謝を伝えるキャンペーン「別府温泉の恩返し」を展開。名物の湯を“恩泉”とし、全国の個人宅や施設に無料で届けている。

 青木さんは「湯冷めしないし、強い臭いもなく気持ち良かった。良い思い出になった」と今年4月、夫と1泊2日の温泉旅行で同市を訪れていた。

 今月2日、保温タンクを積んだ専用トラックが自宅に到着し、浴槽へ約50度の恩泉約300リットルが注がれた。熱めのお湯に触れた青木さんは「捨てるのがもったいないので、次の日も入りたい。ありがとう」と大喜びだった。

 同キャンペーンには千葉県から130件の応募があり、旭市や富津市の個人宅にも恩泉が運ばれた。担当する別府市観光課の後藤寛和さん(36)は「感謝の気持ちを込め、別府市の宝である温泉を届けた。皆さんが喜んでくれたことを市民に伝えられたら」と笑顔で話した。

 同市は地震で震度6弱を記録し、停電や断水が起きた。地震直後は宿泊者が前年に比べ33%減少したものの、徐々に客足が戻り、昨年末から今年初めにかけては前年比1%増とV字復興している。