繁殖願って「またね」 来園者ら見送り ゆめ花沖縄へ 市原ぞうの国

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来園者やスタッフが見守る中、コンテナに乗り込むゆめ花=8日、市原市山小川の「市原ぞうの国」
旅立ち前の最後のショーで来園者と交流するゆめ花=8日、市原市山小川の「市原ぞうの国」

 「また会おう」「元気でね」-。市原市山小川の動物園「市原ぞうの国」で8日、出産適齢期を迎え、パートナーがいる沖縄県内で“妊活”することになったアジアゾウ「ゆめ花」(10歳)の見送り会が開かれ、来園者とスタッフが繁殖成功を願いながらしばしの別れを告げた。

 ゆめ花は同園で初めて生まれ、日本初の母乳による自然哺育で成長したゾウ。長い鼻を使ったお絵描きや文字書き、フラフープ回しなどが得意で、同園一の人気者となっている。

 将来的な負担を考慮すると、10代での第1子出産が望ましく、“箱入り娘”のゆめ花もいよいよママを目指すことに。あいにく同園には相手がいないため、同県のテーマパーク「沖縄こどもの国」で十分に調教された「琉人」(14歳)がパートナーに選ばれた。

 見送り会では、坂本小百合園長が「つらい思いがあるが、希望もある。良い結果が出るよう笑顔で送り出したい」とあいさつ。ゆめ花は同県の花「デイゴ」の絵を描き、最後に来園者が日本生まれのゾウによる初めての妊娠、出産の成功に期待しつつ「行ってらっしゃい」と声援を送った。

 搬送用コンテナに乗り込んだゆめ花はきょう9日、陸路で神戸市立王子動物園入りし、10日に宮崎市フェニックス自然動物園へ。11日には鹿児島港から貨物船で移動し、12日に沖縄こどもの国に到着。同所では半年から1年程度滞在し、繁殖活動に臨むという。