再開発ビル20年開業 病院など3棟、建築者募集 足かけ30年、整備一段落 JR千葉駅西口

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JR千葉駅西口の再開発エリア(千葉市提供)

 JR千葉駅西口地区再開発事業で未整備のB工区(約6千平方メートル)について千葉市は、病院や店舗、住宅が入る再開発ビル3棟を建て、2020年3月末の開業を目指すと発表した。完成すれば、足かけ30年の駅西口再開発が一段落。建設・運営を担う民間の特定建築者を19日まで募集し、来年1月に決定して同4月の着工を見込む。

 市都心整備課によると、B工区は新千葉公園を含む駅前広場に面した市有地。市はより魅力的な建築物を導入するため、事業協力者の新日本建設(美浜区)と再開発ビルの計画を策定。三愛記念病院(中央区)の移転拡充などが盛り込まれた。特定建築者の募集は、計画に沿った提案を受け付ける。

 再開発ビル3棟は▽産婦人科や眼科など5診療科の病院を見込む9階建て病院棟▽駐輪場上部に国内では珍しい屋上公園を取り入れた2階建て公園棟▽7階以上に住宅約60戸が入り、保育施設やスポーツクラブ、店舗などがある15階建て商業棟。3棟の延べ床面積は約2万2450平方メートルになり、建築費は100億円前後を見込む。

 市は財政負担を軽減するため、民間事業者が自社資金で設計・工事を行う特定建築者制度を活用。下水道や駅方向へ続くデッキなどの整備費約4億円は市が負担する一方、年間約5300万円の市有地使用料が市に入る。

 千葉駅西口の再開発は、計1万9千平方メートルを施行面積として1990年に始まった。89~2009年度に行った用地買収費は378億円に上り、市財政を圧迫した上、地権者の多さやバブル崩壊などが影響して長期化。B工区は当初、17年度完成を予定していたが、前例の少ない屋上公園導入などで関係者との協議が長引き、さらに遅れた。

 先行した駅側のA工区(約1万3千平方メートル)は13年10月、飲食店や医療機関などが入居する計3棟の再開発ビル「ウェストリオ」が完成。市の調査では、駅西口広場周辺の通行量がビル完成前と比べて1割増え、同課は「B工区のビル開業でさらに人の流れが生まれる」と期待する。

 駅東口では、駅ビルが開業し、そごう千葉店が一部リニューアル。22年の完成を目指す複合ビル建設計画が進み、今年3月に閉店した千葉三越エリアでも新たなまちづくりが協議され、駅周辺は再開発が加速している。