太陽と海の教室(フジテレビ) 廃虚が異国の学校に変身 旧検見川送信所(花見川区) 【ロケ地を訪ねて】

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 アフリカの戦地に建つ学校。子供たちが作った花壇を守るため、主人公は戦車の前に立ちはだかる-。

 作夏放送の学園ドラマ「太陽と海の教室」で、主人公が“熱血教師”になったきっかけを示す回想シーンに登場した。

 市シティセールス推進室によると、迫力ある“戦車”はドラマの美術スタッフが用意。一般道を走行できないため、トレーラーに積んで運ばれたという。

 市の区画整理事業用地内に長らく放置され、廃墟と化す旧検見川送信所がロケ使用されたと聞いて「どんな設定?」と首をひねったが、なるほど、機能美を追求したシンプルな形状はぴったりかもしれない。

 同送信所は、東京中央郵便局などを手がけた旧逓信省技師・吉田鉄郎の設計で、丸みを帯びた外観や放物線状の窓が特徴的。一九二六年に開局し、三〇年に日本初の国際放送となるロンドン軍縮条約締結記念放送を発信するなど、通信史上にも大きな足跡を残した。

 昨年六月には、貴重な近代主義建築として「ドコモモジャパン」の選定建物に。建築家協会が文化財指定を求めて市に陳情書を提出したほか、地元からも保存を望む声が挙がっている。

 現在、送信所敷地内は立ち入り禁止だが、隣接する歩行者専用道路に休息用のベンチが設けられ、独特な外観を眺めることができる。

 送信所の隣は地区公園(約三ヘクタール)の整備予定地で、市検見川・稲毛土地区画整理事務所は「将来的に道路と合わせて市民の憩いの場になれば」としている。

 【所在地】花見川区検見川町。お問い合わせは市シティセールス推進室、電話043-245-5065。

 【交通】JR総武線 新検見川駅から徒歩約十分。