八幡学園の足跡たどる 山下清の初期作品も 淑徳大で特別展 千葉市

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 淑徳大学千葉キャンパス(千葉市中央区大巌寺町)で、市川市の知的障害児施設「八幡学園」を紹介する特別展「知的障がい児福祉の先駆け-踏むな育てよ水そゝげ:久保寺保久と八幡学園」が開かれている。同園の歩みが分かる資料や入園者の創作品約140点を展示。かつて入園し、放浪の天才画家と呼ばれた山下清の初期の作品も見られる。4月28日まで。

 八幡学園は1928年、知的障害児童向けの学校として、久保寺保久によって旧東葛飾郡八幡町(現市川市)に創設された。同展は久保寺園長の創設時の思いや、児童の個性を尊重し「芸能的教養」を引き出す教育方針を示した貴重な資料を集めた。

 山下清は34年に入園。貼り絵の才能を開花させ、40年には学園を飛び出し放浪生活を始めた。同展では学園で暮らす少年時代の山下の写真や放浪に対する思いをつづった手紙、代表作「長岡の花火」の複製など、貴重な資料がずらり。放浪の天才画家の人生を垣間見ることができる。

 担当者は「久保寺園長は社会的に認知されていなかった方々に対し、一人一人の特性を見いだすことで才能を開花させており、山下もその一人。久保寺園長が成し遂げたことや入園者の作品を多くの人に知ってほしい」と話した。

 山下清の作品展示は今月27日まで。問い合わせは同大アーカイブズ、電話043(265)7526。