山崎製パン、創業地に研究開発拠点 ホール併設「広く活用を」 市川

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 山崎製パン(東京)は、創業の地である市川市市川の工場跡地に、研究所やホールからなる複合施設「総合クリエイションセンター」を新設し29日、報道陣向けの内覧会を開いた。12月1日に竣工(しゅんこう)する。

 同社は1948(昭和23)年に同市で、故・飯島藤十郎氏が創業。現在はパンや菓子類の製造販売に加え、ベーカリーやコンビニエンスストア事業を展開する。66年に松戸工場を新設後は徐々に機能を移し、市川工場の跡地は長い間更地となっていた。

 同センターは工場跡地の7261平方メートルに建設。東京都墨田区にあった中央研究所を移転し、新たな研究開発拠点とする。研究所は従来の3倍の面積を確保。原材料の成分分析や残留農薬、放射性物質の測定、遺伝子検査など、高まる食の安全・安心ニーズに対応する。宿泊施設付きの研修所も兼ね備え、従業員がパンや和洋菓子、加工食品の製造技術を学ぶ。

 最大500人を収容可能なホールは、市民団体などにも有料で貸し出す予定という。飯島延浩社長は「21世紀の前進基地として建設した。学会やシンポジウム、地域住民の文化活動などに広く活用してもらいたい」と話した。