「機能強化が重要」 騒音拡大も利点強調 成田新滑走路で勉強会 横芝光

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 成田空港第3滑走路建設を推進する地元商工団体らでつくる「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」(会長・山崎和敏多古町商工会長)は23日、機能強化の必要性や生活への影響を知ってもらおうと、空港問題に詳しい講師を招き横芝光町の横芝文化会館で「夏の勉強会」を開いた。講師らは機能強化の重要性が高まっていると指摘し、騒音区域は拡大するもののメリットが大きいとした。勉強会には周辺自治体関係者や地域住民ら約250人が集まり、耳を傾けた。

 機能強化による空港の競争力向上や経済効果について講演した一橋大学大学院の山内弘隆教授は、東アジアのライバル、韓国・ソウルの仁川空港がハブ機能強化でシェアを伸ばしていることなどを解説。

 「乗り継ぎ客を確保し、ハブとして機能させることで成田の優位性が高まる」とした上で、「訪日客の消費による経済効果を見いだすためにも窓口となる空港の機能強化の重要性は高まっている」と指摘した。

 また、成田空港が専門のフリーライター、佐藤仁志さんも登壇、既存滑走路の騒音区域を元に同有志の会が作った新滑走路の騒音予想区域などを示した。

 予想区域では、JR横芝駅を中心とする町の市街地が建物の防音工事などが必要な範囲に含まれており、佐藤さんは「町の大半に騒音が降りかかる」と指摘。開港時の騒音問題の経緯にも触れた上で「芝山などの過去の実例が参考になる。しっかり勉強して国と議論できるだけの理屈を身に付けて」と話し、騒音被害の拡大を指摘しつつも建設的な議論へ参加を促した。

 多古・芝山町をまたぐ第3滑走路をめぐっては、建設されると横芝光町内は飛行路直下となる見通しで、騒音・落下物など住民生活への影響が懸念されている。騒音問題では、国や地元自治体からなる「四者協議会」が今後、騒音区域を具体的に示す予定になっている。