火の道歩き心身再生 檀信徒ら100人が荒行 いすみ西善寺

 いすみ市岬町の西善寺(岩瀬弘明住職)で11日、燃え盛る木の上を歩く荒行「火渡行」が行われた。檀信徒や一般からの参加者約100人が挑戦。炎がゆらめく道をはだしで渡りきった。

 同寺によると、日本古来の「修験道」に伝わる過酷な修行の一つ。火を渡ることで心の迷いを焼き、心身を再生する効果があるという。県内の寺社では珍しいといい、カメラを構えた多くの見物客も訪れた。

 本尊を迎える法要を営み、まきとスギの枝で作った高さ約1・5メートルの護摩壇に火を付けた。その後、護摩壇を崩し、炭を3メートルほど敷いて火の道を作った。

 炎が膝まで達する中、先陣を切ったのは山伏姿の僧侶。素足で清めの塩を踏みしめ、気合を入れた声とともに踏み出した。参加者もズボンを膝上までまくり上げ、願いを書いたお札を高く掲げ、5歩で渡った。

 同級生2人と参加した同市出身の会社員、渡辺自然さん(27)は「初めてやったけど熱い。今なら何にでもチャレンジできそう。やってよかった」と満足そう。

 ラジオ局「ベイエフエム」の番組「パワーベイモーニング」のリポーター、橋本まさをさん(29)も体当たり取材。特別にまきを多くくべられ、すね毛を真っ黒に焦がした。「試練を乗り越えられた気がする。心に炎がこもった」と笑顔で話した。


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