2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

来年えと申人形作り 伝統工芸「佐原張子」 香取 【師走スケッチ】

来年のえと、申の佐原張子作りを行う鎌田さん(右)と大谷さん=2日、香取市佐原イ
来年のえと、申の佐原張子作りを行う鎌田さん(右)と大谷さん=2日、香取市佐原イ

 県の伝統的工芸品で、香取市を代表する郷土玩具の佐原張子(はりこ)。唯一の作り手となる地元の老舗だるま店「三浦屋」では、来年のえと、申(さる)をモチーフにサルをかたどった張子人形作りがピークを迎え、ベテラン職人の鎌田芳朗さん(80)と内弟子の大谷未起生さん(43)が作業に追われている。

 工房には、一つ一つ手作業で色付けされたばかりの茶色や黄色のサルだるま、竹馬ザル、夫婦ザル、子抱きザルが並べられており、鎌田さんは「災いや病を“サル”ではないが、悪いモノを去らせると考えれば、サルも縁起物。世界で起きている不幸な戦争がなくなり、平和な年になればとの願いを込めた」という。

 佐原張子は、鎌田さんの祖父が明治末期から大正初期にかけて考案。鎌田さんは60年以上にわたって伝統の技を守り抜いており、1999年には代表作「餅つきうさぎ」が、年賀切手のデザインとして採用された。


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