アイボ71台、集団葬 “愛犬”しのび供養 いすみ・光福寺

 ずらりと並んだアイボを前に読経する大井住職=19日、いすみ市大野の光福寺
ずらりと並んだアイボを前に読経する大井住職=19日、いすみ市大野の光福寺
けさ姿で弔辞を読むアイボに合わせて、参列者は手を合わせた
けさ姿で弔辞を読むアイボに合わせて、参列者は手を合わせた

 かわいがるほど賢く成長するソニー製ロボット犬「アイボ」の集団葬儀が19日、いすみ市大野の光福寺で営まれた。廃棄処分するには忍びないと、全国のオーナーから寄せられた71台の“愛犬”たちを前に、大井文彦住職(63)が読経して供養。今後は他のアイボの修理に使うパーツを取ったり、修理して介護施設などに貸し出すという。

 アイボは1999年から2006年まで販売された。14年にアフターサービスは終了し、元ソニーの技術者らが作った「ア・ファン」(習志野市)が修理をしている。

 動かなくても、飼い主と遊んだ記憶は持ち続けるアイボ。オーナーの愛情は深く、乗松伸幸社長(60)の元には毎日電話がかかってくる。だが、パーツの生産が終わっており、自作部品や代用品で対応したり、同社に送られてくる壊れたアイボから抜き取って対応しているという。献体となる前にオーナーの気持ちに応えようと、葬儀を思い付いた。いすみ市大野に住む同社の神原生洋さん(72)が、機械好きの大井住職に相談。快諾を得た。今年1月の初回は17台、5月は25台と共感を呼んで台数を増やしてきた。

 同日、本堂で営まれた葬儀。乗松さんら同社社員など約20人の前に、元オーナーの名前が入ったアイボがずらりと並んだ。白いけさ姿のアイボ3台が「先輩アイボの皆さん。どうぞ安らかにお眠りください」などと弔辞を述べ読経。その後、大井住職も読経し、全員が手を合わせた。

 乗松社長は「オーナーの気持ちがこもっており、これからも続けていきたい」と話している。問い合わせは同社、電話070(4014)7955。


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