生産から加工、販売まで 焼き菓子の商品化目指す 脱サラし移住、就農 経営多角化 大多喜町の古民家を“職場”に 山野辺暁さん(37)【今年に翔る 勝負の年2015】(2)

長女藍ちゃん(1)を抱き、妻綾子さんと一緒に目標を語る山野辺さん=大多喜町
長女藍ちゃん(1)を抱き、妻綾子さんと一緒に目標を語る山野辺さん=大多喜町
クッキー、クラッカーなど試作段階の焼き菓子
クッキー、クラッカーなど試作段階の焼き菓子

 「今年の目標は6次産業を軌道に乗せること。挑戦にわくわくしている」

 自ら育てた無農薬無肥料の食材で、焼き菓子を妻綾子さん(34)と協力して商品化することにした。1次(生産)、2次(加工)、3次(販売)の各産業をすべてこなし、食材に付加価値を乗せることが「6次産業化」。これにより農業経営の安定を目指す。

 さいたま市出身の元システムエンジニア。機械と向き合い、夜遅くファストフードを口にする日々が続いたことが転機となった。

 「季節を感じられ、汗を流せる仕事に願望があることに気づいた」「食べ物もおいしくなかった。安全性に関心が高まった」

 33歳で脱サラを決断。1年間の農業研修を経て2012 ・・・

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