生物の形や機能学んで 「バイオミメティクス」に焦点 市川・現代産業科学館で企画展

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魚の群れの三つのルール(衝突回避、並走、接近)をセンサーで実現したロボットカー「エポロ」の展示コーナー=市川市鬼高1の県立現代産業科学館
アゲハチョウが飛ぶ仕組みを研究して作られた小型羽ばたきロボット

 生物の体の仕組みからヒントを得て環境に優しい製品を生み出す「バイオミメティクス(生物模倣技術)」にスポットを当てた企画展「生物のデザインに学ぶ未来をひらくバイオミメティクス」が市川市鬼高1の県立現代産業科学館で開かれている。開館20周年を記念したもので、会期は30日まで。同技術を応用した製品を展示するほか、体験型の関連イベントが用意されている。

 長い進化の過程で生物が身に付けた省エネで無駄がない形や機能を研究するバイオミメティクスは、環境問題やエネルギー問題を解決し、持続可能な社会をつくる手段として注目されている。

 企画展では身近なバイオミメティクス製品を紹介。新幹線がトンネルに入る際の騒音を低減するため、カワセミのくちばしの形にヒントを得た車両デザインが採用されていることや、マジックテープがくっつく仕組みはゴボウの実がもとになったことなどが分かる。ガの目の構造を応用した「反射しないフィルム」やハスの葉をまねた「ぬれない傘」なども展示している。

 ナノレベルで生物の観察・分析を可能にし、バイオミメティクスを進歩させた電子顕微鏡を使った体験イベント(22、23日)などもある。

 金田幸代主任上席研究員は「バイオミメティクスは技術開発にコストがかかるため、製品が割高で売れないことがネック。企画展を通して理解を深めてほしい」と話していた。

 入場料は一般500円、高校生・大学生250円。問い合わせは同館、電話047(379)2000。