“若者の街”づくりに貢献 人と人つなぐシンボル 柏二番街商店会 石戸新一郎理事長 【街を見つめる 柏・ダブルデッキと歩む人】(1)

柏駅(右)東口に広がるダブルデッキと石戸理事長=柏市
柏駅(右)東口に広がるダブルデッキと石戸理事長=柏市

 JR常磐線と東武アーバンパークラインが乗り入れる柏駅(柏市)東口の歩行者専用かさ上げ式広場「ペデストリアンデッキ」。ダブルデッキの通称で親しまれ、誕生40周年を昨年迎えた。中心街の玄関口に位置し、市や民間主催のさまざまなイベントに活用されるなど、同市の発展に貢献。人と人をつなぐ柏の街のシンボルだ。

 市道路整備課によると、ダブルデッキは1973年9月、そごうや高島屋など商業施設3棟の建設を含む駅前再開発事業の一環で誕生した。老朽化により市が2010年1月から12年5月上旬にかけ、事業費約13億円をかけた改良工事を実施。エスカレーターの増設や床板の張り替えなどが行われ、現在の形に生まれ変わった。

 「柏の街づくりのテーマは音楽、ファッション、食がそろった若者の街。ダブルデッキがなければ成功しなかった」。そう分析するのは柏二番街商店会の石戸新一郎理事長。現在、駅周辺には大型商業施設の他、おしゃれな古着屋や雑貨店、カフェなどが並ぶ。柏が若者を引き付ける“東の渋谷”と呼ばれる街に発展するのに、ダブルデッキも一役買ったという。

 若者の街をつくる取り組みは1998年、ダブルデッキ上で初開催された音楽イベント「ストリート・ブレイクかしわ」から始まった。当時同駅周辺で注目され始めていたストリートミュージシャンらに発表の場を提供する狙いで、参加者の中にはプロデビューし成功したミュージシャンも。この頃からダブルデッキはさまざまなイベントに活用され始め、魅力の発信場所として街づくりに貢献してきた。

 イベント以前は駅前に鳴り響く音への苦情も多かったというが、近年ストリートミュージシャンを対象にした認定制度がつくられ、市民への認知度も高まっている。石戸理事長は人通りの多い同駅前を眺め「ダブルデッキは人をつなぐ場。これからも明るい若者の街、柏の“顔”として役割を果たしてほしい」と思いを語る。

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 柏市中心街の発展にかかわりの深いペデストリアンデッキ。ダブルデッキ上で音楽や美術など文化的な活動・イベントに取り組む人々を紹介する。


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