台湾「集集線」と姉妹鉄道に 外国人客獲得へ一手 いすみ鉄道

観光客でにぎわう台湾国鉄「集集線」の列車=今年2月、台湾(いすみ鉄道提供)
観光客でにぎわう台湾国鉄「集集線」の列車=今年2月、台湾(いすみ鉄道提供)
姉妹鉄道協定を結ぶことに合意し、仮調印前に握手を交わす鳥塚社長(右)と周局長=大多喜町
姉妹鉄道協定を結ぶことに合意し、仮調印前に握手を交わす鳥塚社長(右)と周局長=大多喜町

 いすみ鉄道(大多喜町)は28日、台湾国鉄・集集線との間で「姉妹鉄道協定」を結ぶことに合意し、仮調印した。将来、過疎化で沿線人口の先細りが懸念される中、外国人客の獲得につなげるのが狙い。同鉄道がこうした協定をほかの鉄道事業者と結ぶのは国内外を問わず初めて。

 台湾国鉄を運営する台湾鉄路管理局の周永暉局長ら一行が同日、いすみ鉄道を視察。その足で勝浦市で仮調印式に臨んだ。協定では相互送客と鉄道技術の交流などを図ることで合意した。

 集集線は台湾中部、南投県にある延長約30キロのローカル線。「廃止」が検討されながら観光路線化を進めて集客に成功している。

 いすみ鉄道も延長約26キロで、似たような経緯を持つ。線路幅も両者とも1067ミリで一緒という。同鉄道の鳥塚亮社長が昨年から、実現に向けて働き掛けていた。

 鳥塚社長は、海外の鉄道事業者と手を組むのは「この地域をもっと盛り上げていくのにローカル線をグローバル化したいと考えた」と理由を説明。

 集集線については「日本の統治時代、山から木材を切り出すために造られた路線。台湾国鉄はそれを引き継ぎ大切に使ってくれている。SLを走らせたり、駅で結婚式を開いたり、集客にたけている。勉強したい」との見方を示した。

 周局長は「地方交通は重要。地方の人が力を合わせて生き残ってほしい。協定が日本人、台湾人の友情や観光連携につながれば」と期待した。

 本調印は後日、台湾で行う予定。


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