銚商高生の運営店開業 キャベツメロンパン考案し販売 「ウオッセ21」の人気商品に

「銚子キャベツメロンパン」を考案した大木ゆかりさん、林朋宏君、望山明花さん(左から)
「銚子キャベツメロンパン」を考案した大木ゆかりさん、林朋宏君、望山明花さん(左から)
ウオッセ21内にオープンした銚商夢市場=銚子市川口町2
ウオッセ21内にオープンした銚商夢市場=銚子市川口町2

 県立銚子商業高校の生徒が運営する店舗「銚商夢市場」が、水産物即売センターのウオッセ21(銚子市川口町2)にオープンした。市内菓子店の商品や銚子電鉄関連食品のほか、「銚子キャベツメロンパン」など生徒が考案した商品を販売。キャリア教育や体験型ビジネス学習の実践の場になっている。

 運営するのは、授業の一環で店舗運営や商品開発、銚子電鉄応援活動を通して地域活性化に取り組む商業科と情報処理科の3年生35人。休憩スペースになっていた施設出入り口付近の店舗跡の有効活用として、19日から店を構えている。

 銚商夢市場オープンに合わせ商業科4人グループが、生地に細かく刻んだ銚子特産キャベツを混ぜ込んだ「銚子キャベツメロンパン」を考案し、市内の製菓店と共同開発した。1個180円で1日50~70個を販売。「売れ残ったら自分たちで食べよう」と思っていたが、午前中で売り切れることもある人気商品になっている。

 試作段階ではキャベツを歯ごたえがあるくらいの大きさにした。しかし、水分が多く、焼き上がりで生地が崩れてしまった。大きさと配分を変え、6月はじめから約1カ月半掛けて商品化にこぎつけた。

 2層構造で、クッキー生地の表面はキャベツの葉脈をイメージ。パン生地にカスタードを入れたことで、キャベツが隠し味のしっとりふんわりとした甘いメロンパンに仕上がった。

 当初はキャベツとイワシを使った調理パンを考えたが、魚の臭みが強く断念。メロンパンはすでにリピーターや問い合わせがあり、林朋宏君(17)は「多くの人に食べてもらい、おいしいと言ってもらえたらうれしい。全国に知れ渡る人気商品になれば」と話している。

 現在開発中の商品もあり、随時同市場で販売していく。生徒は銚子電鉄車内でも同校開発の「ぬれ煎餅アイス」を手売りしている。

 銚商夢市場の営業は金~日曜日の午前9時~午後4時(8月8日を除く。12、13日も営業)。9月からは土、日、祝日のみ。


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