千葉市役所食堂、異例の閉鎖 委託業者が賃料350万円滞納

24日で閉店した市役所地下食堂=25日、千葉市中央区
24日で閉店した市役所地下食堂=25日、千葉市中央区

 千葉市役所本庁舎の地下食堂の運営を委託された業者が収支悪化を理由に賃貸料など約350万円を滞納し、市が今月末までに食堂の明け渡しを命じる異例の事態になっている。業者は支払いの意志を示しておらず、24日で営業を終了。次の業者が見つかるまで数カ月は閉鎖状態が続く見通しだ。業者の公募の際に市は収益性を選定基準に入れておらず、審査の甘さも事態を招いた一因と言えそうだ。

 委託業者はエフ・アルファ・ワン(埼玉県)。前の委託業者との契約満了に伴い、公募による事業者選定で応募2社のうち同社が選定され、昨年5月から運営を開始した。契約期間は5年間。

 市管財課によると、同社が提案した賃貸料が月額13万5千円と高かったことや、営業時間が午前11時~午後6時と長かったことなどが選定の決め手になった。以前は午前11時~午後2時と昼間のみの営業だった。

 ところが、収支の赤字が続いていることを理由に同社は昨年10月から賃貸料や月10万~20万円台の光熱費を滞納。前の業者に比べて売上が極端に減ったわけではないが、営業時間の延長に伴い、人件費を含む運営コストが膨らんだことが収支を圧迫していたという。

 同課の担当者は「滞納分の支払いを強く求めていく。最悪の場合、訴訟も考えなければならない」と憤る。ただ、事業者選定の際に収益性や事業の継続性を審査の対象としていなかったことは市の失点とも言える。

 食堂は職員の利用が中心だが、安価なメニューを手軽に食べられるため、役所を訪れた市民にも親しまれていた。担当者は「いつ次の公募をするか決まっていない。なるべく早く営業再開できる方法を考えたい」と話している。


  • LINEで送る