「やっぺおどり」休止 花火大会の安全確保優先 福知山の露店爆発事故受け 銚子みなとまつり

 銚子市で毎年8月に開催される「銚子みなとまつり」の実行委員会は21日、まつりで披露されていた「やっぺおどり大会」を休止すると発表した。京都・福知山市の花火大会で昨年起きた露店爆発事故を受け、やっぺおどり大会から花火大会へ展開する際の混雑時に十分な安全対策が取れないと判断した。今年の状況を見て来年以降の再開を検討する。

 まつりは8月の第1土、日曜日にJR銚子駅前のシンボルロード周辺を会場に開かれ、夕方のやっぺおどり大会で始まり、夜はメーンの花火大会に。2日目はみこしパレードが行われていた。今年の開催日は2、3日で、やっぺおどり大会以外は例年通り実施する。

 踊り会場は、踊り終了後に利根川から打ち上げられる花火大会の見物場所になる。花火に合わせて大勢の人たちが集まり、花火がよく見える場所を確保しようと毎年大混雑。踊りが終わらないうちに場所取りが始まり、踊りスペースが徐々に狭くなる事態になっている。

 福知山の事故を受け実行委は、これまで以上の安全確保が必要と考え、メーンの花火大会の混雑緩和を最優先して、やっぺおどり大会を見合わせることにした。昨年は踊りと花火大会に約6万5千人の人出があった。

 福知山では実行委の地元商工会議所が責任を問われ、被害者への対応に追われた。その状況に、みなとまつりの事務局を務め運営主体だった銚子商工会議所が強い懸念を示し、「事故が起きた場合、責任を負いきれない」として一時は事務局の返上も検討された。最終的には、事故発生時には責任を銚子市が負うことで落ち着き、市が中心となって花火大会を実施する。

 今後は、事故に備えた保険加入や露店への対応、会場の警備体制など安全対策を詰めていく。

 1970年に「銚子みなと祭り」が始まり、現在の名称に変更された75年にやっぺおどり大会がスタート。両手をこすり合わせてうちわをくるくる回す振り付けが特徴的で、地元企業の有志や舞踊団体などがチームをつくって参加していた。


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