全校児童で伝統の茶摘み 住民招き新茶味わう 千葉市・坂月小

 千葉市若葉区の坂月小学校(稲生一夫校長)で8日、全校児童と保護者、地域住民が茶摘みを行った。市内では唯一の同校伝統行事で、校庭の茶畑で新鮮な葉を摘み取り、新茶ならではの味を堪能した。

 同校は1951年開校で、茶は初代校長が植えた記録がある。茶摘みがいつから行われているかは定かではないが、稲生校長によると少なくとも30年以上、40年近く前から続いているといい、学校だけでなく、地域の恒例になっている。

 原発事故の影響から、一昨年は中止したが、昨年から復活。震災直後にはセシウムが検出されたが、現在は検査でも心配なくなったという。

 この日は全校児童らが、午前9時すぎから始め、1時間半ほどかけて作業に取り組んだ。6年生の女子児童4人が、かわいらしい着物を着た「お茶娘」として登場し、下級生を指導。硬くなった緑色の葉は避け、黄緑色の新鮮な葉をていねいに摘み取っていく。目標の30キロを超す34・5キロを収穫した。

 続いて体育館に移動し、前日に5、6年生がお茶会のための茶摘みを行って製茶した新茶をふるまった。製茶は朝に摘んだ葉をもんで、レンジで加熱し、水分を抜く作業を何度も繰り返して行う。1キロほどの葉を加工するのに、2時間かかったという。苦さはあるが、後味さわやか。やはり5、6年生が用意した茶のクッキーを食べながら、楽しいひとときを過ごした。また茶について調べた4年生が、効用や菓子の種類を発表し、「茶」が入った慣用句をクイズ形式で紹介した。

 茶の葉は専門の製茶場に依頼して加工してもらい、できた茶は児童や収穫に参加した地域の人に配布する。児童は「目標以上にとれて良かった」「苦みが出ておいしかった」と笑顔で感想を話した。


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