感性豊かな力作150点 認知症高齢者らのアート展

 千葉市若葉区のギャラリーcue9(就労継続支援事業所まあるい広場)で「絵画造形美展~『クリニカルアートをひろげる会』となかまたち~」が開催されている。主催するクリニカルアートを広げる会のメンバーと、メンバーが指導して認知症の高齢者らが制作した絵画、造形作品約150点を展示。豊かな感性が伝わる力作が並んでいる。

 クリニカルアート(臨床美術)は、創作活動で脳を活性化させ、認知症の症状を改善させようと開発したプログラム。医者、美術家と福祉の専門家がチームを組んで研究した先駆的な取り組みで、認知症だけでなく、発達が気になる子どものケアや社会人のメンタルヘルスケアなどにも取り入れられている。

 同会はクリニカルアートを啓発するため、2009年に立ち上げた団体で、松戸市の高齢者施設などで活動。学生対象の体験学習、アート講座なども実施している。

 今回、展示されているのはアクリル画、パステル画、ボール紙などを貼り付けたコラージュ、手のひらを使ったボディーペイント、粘土細工などさまざま。高齢者の作品は一見シュールだが、心から湧き出る感性が表現され力強い。メンバーの作品も描きたいものを好きなように作り、自由度が高い。

 「まあるい広場」の施設利用者の作品も同時に展示している。24日まで(19、20日休廊)、午前10時半から午後4時(最終日は正午まで)。入館無料。電話043(287)1022。


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