昨年の孤独死189人 20~40代も20人 松戸市、過去最多 「異常事態」の声も

 孤独死問題に取り組んでいる松戸市の常盤平団地自治会は16日、記者会見を開き、昨年1年間に市内で189人が孤独死したと発表した。データがある2003年以降で過去最多。20~40代も20人いた。50代の男性が発見されるまで210日かかった事例もあり、依然として深刻な事態であることが明らかになった。市が調査したデータを同会が公表した。

 市は「自宅で誰にも看取られず亡くなった一人暮らしの人」と孤独死を定義。各自治会や松戸・松戸東警察署などからの情報提供を基に調査した。人数は病死だけでなく自殺者も含まれる。12年までのデータは市が2警察署に調査を依頼してまとめていたが、昨年から市独自で調べることにした。20~40代のデータは今回初めて公表した。

 市によると、昨年に市内で孤独死した人数は50歳以上で169人、20~40歳代が20人の計189人。これまでの最多だった10年の155人を上回った。男女別では男性が138人、女性が51人。年齢層では75~79歳が最も多かった。発見までに30日以上かかった人が13人いた。

 長年にわたり孤独死問題に取り組んでいる同自治会の中沢卓実会長は「年間189人も孤独死しているのは異常事態。しかも年々増えており、働き盛りの20~40代の人が20人もいる。痛ましい限り」とコメント。市の取り組みの現状について「『見守りが大事』という理念だけでなく、もっと具体的な対策を打たないといけない」と指摘した。


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