“架空の刀”実在!? 刃と峰が逆、文化財候補に 白井の旧家から発見 資料館で展示

 白井市で刃と峰が逆になった小刀「逆刃刀(さかばとう)」が発見され、同市郷土資料館で展示されている。逆刃刀は人気漫画に登場する架空の日本刀。見つかった小刀は県教委の審査で「日本刀の製法にのっとっていない」とされたが、市は貴重な郷土資料として文化財指定を検討している。

 市教委文化課によると、小刀は昨年10月、市内の旧家で発見。同家は江戸時代後期、牛や馬を放牧した牧(まき)を管理する役職「牧士(もくし)」を務め、名字の公称とともに帯刀が許されていた。同家からは古文書などの歴史資料も多数見つかっている。

 小刀は全長28・2センチ、刃渡り22・6センチ。通常の刀の峰部分が刃に、刃の部分が峰となった作りで、市教委は「逆刃刀」と仮称した。だが、刀身はさびて刃文が見えず、鞘(さや)も一般的な日本刀とは異なる形状。柄(つか)に覆われる茎(なかご)の部分が短く、県教委の審査でも「日本刀の製法にのっとっていない」との結果が出た。「実用的なものというより、観賞用として作られたのかもしれない」と市教委。

◆25日に審議会
 刀剣登録には至らなかったものの、逆刃刀は漫画「るろうに剣心」の主人公が持つ架空の刀として知られる。市教委は「(逆刃刀は)実在しないと言われてきた中での発見。前例の無い資料」とし、市指定文化財への指定を検討している。今月25日の審議会に諮る予定。


  • LINEで送る