都市住民が耕作や収穫 アートイベント機に活性化へ 市原体験農園あすオープン

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サポート体制など都市住民を呼び込む工夫がされた体験農園「やもかのなかま」=市原市山小川

 市原市南部の圏央道・市原鶴舞インターチェンジ(IC)近くに、同市最大規模の体験農園「やもかのなかま」があす21日オープンする。IC開通、アートイベントなどの好機を生かした地域活性化策として地元住民が立案。プロのフルサポート付きコースを設定するなど、初心者や都市住民を呼び込む工夫が特長だ。

 「やもか」は農園所在地「山小川(やまこがわ)」の通称。人気の動物園「市原ぞうの国」で知られる地区だが、他の南部地区同様に高齢化・過疎化が進む。

 そんな中でも、地区内には昨年同ICが開通し、都心と結ぶ高速バスターミナルもオープン。市内を舞台にアートイベント「中房総国際芸術祭 いちはらアート×ミックス」が開幕する。地域活性化の好機を逃すまいと計画されたのが同農園だ。

 昨年地域住民の出資で組合を組織し、組合を母体に農業生産法人「市原つるまい農園」(古関幹雄社長)を設立。役員出資金のほか、国や県、市の交付金、JAの融資などを活用し総事業費約5600万円を確保した。

 建設地は市原鶴舞IC、「市原ぞうの国」のいずれにも近い好立地。農地約2ヘクタールは借地した。開園は「アート×ミックス」開幕日のあす21日。既に利用募集は始まっている。

 従来の農園と同様に利用者が自ら耕作する「自由栽培農園」だけでなく、作付けと収穫だけを行い、管理は農園管理者に任せる「体験農園」、収穫だけを行う「収穫体験農園」を設定。貸農具(一部有料)、園内のライブカメラでパソコンから生育状況が確認できるシステムも導入し、都市住民も気軽に体験できるよう工夫した。

 農園内にはバーベキューエリア(屋根付き10卓、屋根なし10卓)があり、注文すれば地元産イノシシ肉が楽しめる。クラブハウスは休憩室、シャワールーム、調理ができるクッキングスタジオ、農業資材や食材の売店を完備している。

 230区画でスタートし利用状況によって拡大する。年間利用料は、体験農園は1区画15平方メートルが年間3万6千円から、自由栽培農園は同30平方メートルが同3万円、企業・団体向け同100平方メートルが同8万4千円(いずれも税別)。

 「アート×ミックス」期間中、同農園では市内在住のチェーンソー彫刻世界王者、栗田宏武さんの作品展示や実演なども予定されている。申し込みなど詳しくは同農園、電話0436(88)2525。