閉校する学舎に別れ 和田中、最後の卒業式 南房総

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 統合のため本年度いっぱいで閉校する南房総市立和田中学校(小柴信弘校長、生徒106人)で13日、卒業式が行われ、役目を終える学舎(まなびや)から最後の卒業生が巣立った。

 和田中学校は1965(昭和40)年、旧和田町立南三原、北三原、和田の3中学校が統合して開校。鯨と花の町の伝統を受け継ぎ、鯨の授業を行ったり、隣接する安房拓心高校と一緒に「花いっぱい運動」として花を育てて地域のお年寄りに配っている。校舎は2004年に改築、08年には新しい体育館が完成。しかし、海岸から200メートルのため津波の心配と、少子化による生徒減少で、本年度いっぱいで閉校することが決まり、同じく閉校する同市立丸山中学校(高橋史郎校長、生徒120人)と統合する。両校の生徒は4月から、丸山中学校の校舎を利用し開校する統合校「嶺南中学校」に通うことになっている。

 和田中学校の最後の卒業生は33人。名前を呼ばれるたびに一人一人が大きな声で「はい」と返事し、卒業証書を受け取った。卒業生答辞で松本典馬君は「つらいときも、和田中最後の卒業生の誇りをもって歩んでいく。和田中は心のふるさととして、胸の中で永遠に生き続けます」と閉校する母校への思いを語った。

 両校の閉校記念式典は16日、和田中学校が午前9時、丸山中学校が午前10時半から各校で行われる。