写実絵画の若手を育成 初の大賞入選作を展示 ホキ美術館

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 千葉市緑区の写実絵画専門美術館「ホキ美術館」で、初開催した「ホキ美術館大賞」の入選作品を紹介する企画展が催され、写実絵画愛好家らが訪れている。同時に、日本を代表する写実作家による描き下ろしの大作が並ぶ「新私の代表作展」も開かれている。

 同館は2010年11月、昭和の森公園(同区)に隣接する住宅街に開館。約350点を収蔵しており、八つのギャラリーに常時約160点を展示している。建物は一部が宙に浮いているように見える独創的な構造で、11年には日本建築大賞や県建築文化賞、市都市文化賞優秀賞を受賞した。企画展は半年に1回ごとに展示内容を変える形で行っている。

 ホキ美術館大賞は、写実絵画の発展と若手写実画家の育成、発掘のために初めて行った。一般公募を行ったところ、全国の86人から116作品の応募があり、56点が入選した。大賞に輝いたのは、精密な風景描写や人物の存在感を際立たせた山本誠さんの「4月3日の記憶」。準賞は、川原田亜紀子さんが祖母を丁寧に見つめながら描いた「九十年」。館長賞には小木曽誠さん、山崎秋人さんの作品が選ばれた。

 大賞展ではこのほか、2月17日まで、来館者が「特別賞」を決める人気投票も行った。第2回の大賞は3年後を予定している。

 「私の代表作展」は同館の開館時に始まった。日本を代表する写実画家15人に100号以上の大作を依頼し、完成した作品をギャラリー8に展示してきた。開館3周年を迎えて、新作に展示替え。野田弘志さんや森本草介さんら14人の力作がそろった。絵画にプロジェクターを使った映像投影芸術「プロジェクションマッピング」を施した作品も展示されている。

 大賞展は5月18日まで。午前10時~午後5時半(入館は午後5時まで)。火曜休館(祝日の場合は翌日休館)。問い合わせは同館、電話043(205)1500。