イスラム対応の和食開発 千葉県、観光客受け入れへ 木更津で試食会

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 近年増加している東南アジアからの旅行客を取り込もうと、千葉県はイスラム教徒向けの和食メニューを開発し、10日、木更津市中央の料亭「宝家」で試食会を行った。インドネシアとマレーシアからの留学生6人に食べてもらい、料理の感想や日本のイスラム教徒の受け入れ体制について意見を聞いた。

 県は、東京オリンピックの開催などで東南アジアからの観光客が増えることを見据え、豚肉やアルコールを含む調味料を口にできないイスラム教徒でも安心して食べられる和食メニューの開発を進めていた。

 宝家は、昨年2回行われた検討会のメンバーで、店では事前予約があれば、イスラム法で定められた食材や調理法を守った「ハラール食」を提供している。

 試食会には、菜の花のからしあえやアサリのスープなど、県産食材を使ったコース料理を用意した。

 マレーシアから千葉大に留学しているモハマド・カイルルさん(24)=千葉市稲毛区=は「とてもおいしい。みんな日本料理が食べたいが、向こうでは高い。こういうところで食べれば良い思い出になる」と笑顔で話していた。

 日本での食事やイスラム教徒の受け入れ体制についての聞き取りも行われ、留学生からは「ハラールの店がどこにあるか分かると助かる」「お祈りする場所がなく、(衣類販売店の)試着室でしたこともある」といった声が上がった。

 県は、今回のメニュー開発や留学生の意見を参考に、県内の観光・宿泊施設向けにイスラム教徒への対応の手引きを作成したい考え。県観光企画課は「千葉の魅力を感じてもらうため、食文化などの違いに対応した“おもてなし”を広めたい」としている。