被災中学校で防災訓練 住民と連携、簡易トイレ組立 船橋・湊中

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 東日本大震災で液状化被害を受けた船橋市立湊中学校(杉山勇康校長、生徒376人)は22日、地域住民と連携して防災訓練を行った。同校体育館で簡易トイレ組み立てや非常用照明(バルーン照明)設置に取り組み、災害が発生した際、すぐに必要となる設備の設置手順などを確認した。

 齊藤浩憲教頭によると、同校は2年10カ月前の震災で、校庭が液状化現象で池のようになり、校舎にもひび割れが発生するなど市内で最も被害が出た施設の一つ。

 災害発生時に避難所となる中学校で、地域住民と連携して避難所を運営するケースを想定し、2年生約120人に、近隣の住民約20人が加わった。

 生徒らは、簡易トイレの和式2セット、洋式4セットの計6セットを説明書を見ながら組み立て。工具がなくても設置できるタイプを、およそ20~25分で完成させた。

 また、家庭用カセットコンロのガスを利用する発電機を使い、風船型照明を手際よく設置し点灯させた。

 簡易トイレを組み立てた伊東茉美さん(14)は「難しくて大変なところもあったけど、意外とすぐに完成した。やってよかった」と話した。地域住民の金子千代美さんは、「一度訓練すれば『いざ』という時にスムーズに設置できる」と訓練の有効性を実感した。

 簡易トイレは30日・約5500回利用できるタイプ。1セット約25万円と高価だが、同校に6セット配備され、昨年から積極的に訓練で使用している。