液状化対策で実証実験 地下水位工法で沈下確認 美浜区磯辺地区

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液状化再発防止に向け、地下水位低下工法の実証実験が始まった中磯辺第一公園=15日、千葉市美浜区

 東日本大震災で液状化の被害を受けた千葉市美浜区磯辺地区で15日、再発防止に向けた実証実験が始まった。地下水をくみ上げて液状化しにくい地層を厚くする「地下水位低下工法」の導入を想定しており、地盤沈下や地下水位の低下などを確認する。市は地下水位低下工法を採用できるかどうかを、年内にも見極める方針。

 千葉市市街地整備課によると、市がモデル地区に指定している磯辺4丁目の「中磯辺第一公園」で実験が始まった。地下水位低下工法は道路下に排水管を設置して、地下水位を下げて液状化しない地層を増やす手法。公道部分だけの工事で対策が可能で住民の負担はなく、維持管理費として1戸当たり年間約1万円かかるという。

 昨年12月の市液状化対策推進委員会で、千葉大学大学院の中井正一教授(建築・都市科学)が「モデル地区に限っていえば、粘土層が連続してあるので地下水位低下工法は有力な対策手段」と指摘していた。

 実験では、深さ6~8メートルまで打ち込んだ鋼矢板で囲った区域(約950平方メートル)で、地表の約1メートル下にある地下水位を3メートルほどまで低下させる。区域内には住宅の重さを再現するため鉄板を置き、水位低下で地盤沈下が発生するかを検証する。