宮城の業者に貸し付け 来春の新装オープン計画 震災で休業「旧いいおか荘」 旭市、議会に提案へ

 旭市が宿泊事業者を再公募し宮城県内の民間宿泊業者1社から応募があった旧国民宿舎「食彩の宿いいおか荘」について、市民を交えた貸付先選定委員会は23日までに、同社を貸付先に選定した。同委員会の決定を受け市は、同社に無償で貸し付ける議案を9月4日開会の市議会に提出する。東日本大震災で被災し休業した旧いいおか荘のリニューアルオープンは来春を計画している。

 貸付先に選定されたのは、宿泊施設4カ所を運営する「みやぎ蔵王高原ホテル」(宮城県蔵王町、高山正文代表)。津波で被災した建物を約2300万円掛けて修繕し、10年間無償で借り受ける。観光客のほか、スポーツ合宿など団体客やビジネス客の利用も想定した運営をする。修繕費の業者負担が貸し付けの条件だった。

 国民宿舎時代に地元住民も利用し人気だった温泉施設の再開は、現時点では未定。震災後、温泉のくみ上げを行っておらず、女性用湯船に亀裂が入ったままになっている。

 市商工観光課によると、同社は宿泊施設の経営立て直しの実績があるという。

 選定委員会では、委員9人が事業計画や企業の経営状況など20項目を100点満点で審査。全員が基準の60点を上回る評価をした。


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