市川に文学ミュージアム 公設では県内2番目 きょう開館、ゆかりの荷風特別展も

  • LINEで送る

タッチパネルを操作して、作家の関連資料を閲覧できる常設コーナー=市川市文学ミュージアム
タッチパネルを操作して、作家の関連資料を閲覧できる常設コーナー=市川市文学ミュージアム
荷風が晩年を過ごした市川市八幡の自宅に実際にあったふすまや本棚のガラス戸、執筆に使った机、火鉢などで書斎兼居間兼寝室(実際は6畳間)を再現したコーナー
荷風が晩年を過ごした市川市八幡の自宅に実際にあったふすまや本棚のガラス戸、執筆に使った机、火鉢などで書斎兼居間兼寝室(実際は6畳間)を再現したコーナー

 井上ひさし、永井荷風ら市川市ゆかりの作家の資料を展示する市文学ミュージアムが20日、同市鬼高1の市生涯学習センター内に開館する。市によると、公設の文学館としては、我孫子市の白樺文学館に続き県内2番目。開館記念の荷風特別展では、荷風の葬儀の様子を収めた動画など初公開のものを含め約300点の貴重な資料を展示する。

 企画展示室(165平方メートル)では作家ごとの特別展を随時開催する。第1弾となる永井荷風の特別展は、荷風が1959年に亡くなる前日まで40年以上にわたり書き続け、日記文学の最高峰と評される「断腸亭日乗」をクローズアップ。

 荷風を居候させた文学者の小西茂也氏が荷風の生活ぶりなどを書いた日記など最近になって見つかった新資料も初公開される。同展は10月14日まで。

 19日に開かれた開館式典には永井荷風の孫の壮一郎さん(57)と井上ひさしの三女の麻矢さん(46)が出席。永井さんは「タッチパネルなどの斬新な展示技術を通して、若い世代にも文学に親しんでもらい、第二、第三の荷風誕生につながれば」と期待する。入館料は、常設展示フロアは無料。特別展は一般400円。