房総通リズム春の観光特集2024

いすみキウイで“食べるお酒” 規格外品使用産地復活へ 「やねだん」コラボ第2弾

「いすみキウイものがたり」を手にする鈴木さん=いすみ市
「いすみキウイものがたり」を手にする鈴木さん=いすみ市
ボトルの首掛けにキウイがデザインされた「いすみキウイものがたり」
ボトルの首掛けにキウイがデザインされた「いすみキウイものがたり」

 減農薬で生産したいすみ産キウイフルーツと鹿児島の芋焼酎「やねだん」がコラボした新たなリキュールが誕生した。生産者と酒店、行政などが連携した「『いすみ×やねだん』キウイリキュールプロジェクト」(事務局=いすみ市水産商工観光課)の第2弾商品。キウイ産地復活による過疎地域再生が目的だ。

 新商品は「いすみキウイものがたり」。住民が地区の独自財源を稼ぐ鹿児島県鹿屋市の柳谷集落(通称やねだん)が造った芋焼酎をベースに、昨年11月に収穫した出荷規格外のキウイ約350キロをリキュール製造で実績のある茨城県牛久市の「松蔵屋」がブレンドした。

 手作業で皮をむいたキウイの果肉や種の食感を生かし、甘くてフルーティーな“食べる果実酒”で、最後に芋焼酎の風味が口の中に広がる。アルコール度数5%と飲みやすく、ロックやソーダ割りにするのがお薦めという。

 事務局やJAいすみによると、夷隅地域のキウイは廃業した酪農家が牧草地に苗を植えるなどして広まり、1970年代に県内で初めて産地化。最盛期は200人ほどの生産者で30ヘクタール以上の栽培面積があったが、担い手不足や輸入品に押され、同JAキウイフルーツ生産部会のメンバーは現在10人。計2ヘクタールほどのキウイ畑の年間出荷量は約2トンにとどまる。

 出荷規格外品を活用することでキウイ農家の下支えや新規就農者獲得を図り、地域活性化につなげようと、やねだんと交流があったいすみ市が中心となってプロジェクトを発足させた。2年前に発売した第1弾リキュールは444本が2カ月余りで完売。同生産部会長の鈴木忍さん(75)は「使われるキウイは80グラム前後で一番扱いにくい中途半端なサイズ。無駄にならず助かる」と歓迎する。

 「いすみキウイものがたり」は税込み2178円。購入問い合わせはいすみ市の酒店「酒ラッキー」(電話)0470(62)8885。


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