青潮発生、アサリ漁打撃 長期化で大量死滅か 2日にも対策会議 船橋漁協

東京湾の青潮で死滅したアサリ。身が腐敗して流れ、空の状態だった=29日午前、船橋市漁協組合事務所
東京湾の青潮で死滅したアサリ。身が腐敗して流れ、空の状態だった=29日午前、船橋市漁協組合事務所

 東京湾北部で発生した青潮が長期化しており、船橋市漁協のアサリ漁が打撃を受けている。29日午前に同漁協の主要漁場をサンプル調査した結果、ほとんどのアサリが死滅していた。10月2日にも船橋と市川両市内の3漁協で対策会議を開き、その後、より広範囲の実態調査に乗り出す予定。

 船橋市漁協によると、22日に青潮を確認。海中が貧酸素状態となりアサリなどの魚介類が死滅し始め、同漁協は25日からアサリ漁を停止。青潮が1週間も続くのは1985年以来だという。

 29日も、船橋沖の海面は鮮やかな緑色が広がり、硫黄臭が漂ったままの状態。船橋市湊町の組合事務所前には、同日朝に採取したアサリが並べられ、ほとんどは身が腐って流れ、空の状態だった。


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