2012年9月26日 10:57 | 無料公開

分水嶺の存在を周知するモニュメントと案内看板=鎌ケ谷市富岡の市生涯学習推進センター
街中に存在する分水嶺(れい)を生かした鎌ケ谷市の取り組みが優れたまちづくりの例として、NPO法人ふるさとICTネットの「オンリーワンのまち」第1号に認定された。
分水嶺は雨水が異なる水系に分かれる地点で、高山や峰の頂に多く存在するが、市によると、市街地で三つの水系に分かれる分水嶺は珍しい。
同市の分水嶺は、富岡2と右京塚の境界の新京成線踏切付近。見た目には分からないが、地図上では手賀沼、印旛沼、東京湾の3方向に降った雨水が流れていくとされる。
この“隠れ名所”は、これまで市民でも知らない人が多かったが、今年1月に市民有志が分水嶺の存在を多くの人に知ってもらい水の大切さを伝えようとモニュメント「雨の三叉(さ)路」を市へ寄贈。市はこれに賛同し、分水嶺近くの市生涯学習推進センター(同市富岡)の敷地内に、案内看板とともにモニュメントを設置した。