業界初の食品安全認証取得 安全アピールで販路拡大へ 仏料理のシェ・ケン、「FSSC22000」

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認証書を手にするシェ・ケンの山口賢社長=千葉市若葉区のセントラルキッチン
認証書を手にするシェ・ケンの山口賢社長=千葉市若葉区のセントラルキッチン

 フランス料理店運営、加工食品販売のシェ・ケン(千葉市若葉区)が昨年10月に新設したセントラルキッチンが、国際的な食品安全規格「FSSC22000」認証を取得した。ケータリングや機内食を製造する事業者として国内初。同社は高いレベルの食の安全・安心を基に、事業拡大を図る。

 FSSC22000認証は、食品の衛生面や化学物質、アレルゲンの混入など、幅広い分野について管理体制を審査する。一般的な食品安全の国際規格「ISO22000」をさらに厳格にした規格だ。大手スーパーがプライベートブランド商品の製造委託先に取得を推奨するなど、近年注目が高まっている。

 同社の手掛ける機内食、ホテルや結婚式場向けの仏料理、フレンチ総菜は、セントラルキッチンでの本格的な手作りが特徴。複雑な工程を経るため、認証取得に向けた管理体制の構築は非常に困難だった。建物は前処理、厨房、盛り付けなど工程ごとに部屋が区切られ、菌やアレルゲンが交雑しない構造に。従業員の行動を見直し、温度や衛生状態の管理を徹底。食材の仕入れ先までチェックし、中には現場の衛生環境に不安があり、取引を打ち切った業者もある。

 取得に向け動き出すきっかけを作ったのは、メーンバンクの千葉銀行。同行は、食品・農業分野に対するコンサルティング機能強化策の一貫として、農林水産省が進める食の信頼向上を目指す食品関連事業者が集まる官民ネットワーク「フード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP)」に参加していた。シェ・ケンの相談を受け、FCPを通じ専門家を紹介。派遣されたコンサルタントが、従業員教育や管理体制の構築を取り仕切った。