イオンのトップバリュ 原料高騰も「値上げしません」 食料品3千品目の価格、年内据え置き

イオンのロゴマーク
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店頭ではトップバリュ商品を集めたコーナーが設置され、「年内価格凍結」を消費者にアピールした=13日、イオンスタイル幕張新都心
店頭ではトップバリュ商品を集めたコーナーが設置され、「年内価格凍結」を消費者にアピールした=13日、イオンスタイル幕張新都心

 原料価格の高騰で今秋、加工食品の値上げに踏み切る企業が相次ぐ中、イオン(千葉市美浜区)は13日、プライベートブランド「トップバリュ」の食料品約3千品目の価格を年内は据え置くと発表した。物流の効率化や国内外の仕入れ先を機動的に入れ替えることで調達コストの上昇分を吸収する。西峠泰男執行役は「食料品は『生活必需品』だ。値上げ凍結で消費者の生活をサポートしたい」と力を込めた。

 天候不順や中国国内の需要拡大の影響で小麦やコーヒー豆、パーム油などの原料価格が高騰。この秋にかけて、パスタやマーガリン、パン、菓子など加工食品の値上げをする企業が増える中で年内の値上げ凍結を発表した。

 イオンによると、新型コロナ感染拡大による内食需要の高まりを受け、食料品の売り上げは好調に推移。トップバリュの中でも特に低価格帯を売りにしている「ベストプライス」ブランドが人気を集めている。同ブランドの2021年上期(3~8月)食料品売上高は対前年同期比約1割増だった。

 各社が値上げを発表する中、家計に直結する食料品価格を据え置くことで、低価格志向の消費者ニーズに応え、ブランドの認知度向上にもつなげる。

 価格を据え置くのは、トップバリュの食料品約3千品目。生鮮品や酒類などは対象外となる。期間は12月31日までで、それ以降は原料価格の動向などに応じて検討する。

 価格据え置きを発表した同日、イオンスタイル幕張新都心(同区)では店頭にトップバリュ商品を集めたコーナーを置き、「値上げ凍結」を前面にアピールしていた。

 パンやパスタなど小麦が原料の食品をよく購入するという同区の40代主婦は「値上げ直後は各店でセールがある。一段落した頃にだんだんと価格上昇の実感が湧くのでは」と予測した。

 同区のパート従業員、紅谷清美さん(51)は「セール品を中心に購入するため、あまり定価は気にしていない」とコメント。トップバリュの価格据え置きについて「食料品は毎日買うものだから、ありがたい」と評価した。


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