35周年で記念商品も 千葉県産豆100%の郷土菓子「楽花生最中」 オランダ家(千葉市美浜区)【ちばの元気企業】

オランダ家の県内全店で「楽花生最中」や同商品35周年を記念したクッション(左下)などを販売している=千葉市中央区
オランダ家の県内全店で「楽花生最中」や同商品35周年を記念したクッション(左下)などを販売している=千葉市中央区
店内にはパイなど落花生を使った他の商品も並ぶ
店内にはパイなど落花生を使った他の商品も並ぶ

 菓子製造販売「オランダ家」(千葉市美浜区)の売れ筋商品「楽花生最中(らっかせいもなか)」は1月で誕生から35周年を迎えた。最中に使う餡(あん)は、県産落花生を100%使用。不作で調達が困難になってもこだわり続けた。より幅広い人の手に取ってもらおうと、35周年記念商品を県内全店で販売している。

 楽花生最中は1986年1月から販売を開始した。「千葉らしい『郷土菓子』を作ろう」という機運が社内で高まり、前年に千葉の特産品の落花生を使った「楽花生パイ」が誕生。売れ行きが好調だったことから、和菓子でも落花生を生かした商品を作ることになった。

 餡は、県産落花生のナカテユタカや千葉半立を使った蜜煮と白いんげん豆の白餡を炊いて作る。落花生の粒を残し、豆の食感も楽しめる。皮に使う餅米の風味と合うよう甘さは控えめだ。こだわりの味や落花生を模した外観が評判を呼び、ロングセラー商品に成長した。

 名称の「楽花生」には、菓子を食べ、楽しい時間を過ごしてほしいとの思いを込めている。受験生から「『落』の字がなく縁起が良いので買っている」と手紙が届いたこともあった。

 県産100%を貫くには苦労もあった。約15年前、県産落花生が不作で入手困難に。それでも、「千葉のおいしさ」を届けるため県産品にこだわる使命があると判断。製造・販売休止した商品も出たが、取引のある落花生問屋に調達を頼み、看板商品の最中とパイに使う分だけは確保できた。折り込みチラシで窮状を伝えると、県内農家から「うちにあるから使ってほしい」と支援を申し出る声も寄せられた。

 1月3日からは、35周年の記念商品を販売している。「楽花生最中キャリーバッグ」は1個140円の最中8個入りで税抜き千円。パッケージをモチーフにした「楽花生最中クッション」(同500円)も好評だ。

 川崎幸一取締役(54)は「県産の落花生にこだわり、安心・安全な商品を届けてきたからこそ県民に受け入れられてきた。今後も県を代表する菓子メーカーとして販売を続ける」と“千葉名物”を守り続ける決意を新たにした。


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