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グッドデザイン賞ベスト100に拓匠開発のパン店「トイット」(野田市)選出 「デベロッパーの概念覆す」

グッドデザイン・ベスト100に選ばれた拓匠開発の「トイット」(同社提供)
グッドデザイン・ベスト100に選ばれた拓匠開発の「トイット」(同社提供)
「トイット」の店内(同)
「トイット」の店内(同)

 日本デザイン振興会が主催する本年度のグッドデザイン賞で、不動産デベロッパー「拓匠開発」(千葉市中央区)が手掛けた野田市のパン店「トイット Tiny Bakery(タイニー・ベーカリー)」が「グッドデザイン・ベスト100」に県内で唯一選ばれた。壁と屋根を45度ずらすことで生み出した軒下が地域の交流の場になっていることなどが評価された。

 グッドデザイン・ベスト100は本年度の同賞受賞作品の中から、未来を示唆するとして特に高い評価を獲得したデザインが選出されており、同社は初めての受賞。同賞自体の受賞は8作品目。

 同社によると、トイットは同社が野田市みずきで開発した分譲地約200区画のうちの1区画に建設。分譲地周辺にスーパーや飲食店がなかったことから、社員がアイデアを出した。運営も同社が担い、2018年6月にオープン。約30平方メートルとコンパクトな店内は通路が“一方通行”で、客と店員の距離が近いためコミュケーションを取りやすいという。

 外見の特徴は大きな三角屋根。店名は仏語の「屋根」に由来しており、軒下は屋根と壁をずらすことで、店内の倍以上の75平方メートルを確保した。イートインやキッチンカーのスペースに活用している。同賞の審査員は「あずまやのような建築は街のランドマークになっている」と施設自体を称えただけではなく「販売完了で街と関わりが無くなるのがデベロッパーの常だった。今回のアイデアは開発事業者の新たな存在意義としてデベロッパーの概念を覆す」との講評を寄せた。

 同社の担当者は「これまでも建物を作って終わりではなく、住民のために社として街づくりに関わり続けられる仕組みを提供してきた。この社の思いが今回の評価につながった」と喜んでいる。


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