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新型コロナウイルス情報

成田滑走路3カ月ぶり再開 「Go To トラベル」足並みそろえ、ピーチ国内全便運航

ピーチ・アビエーションのチェックインカウンター前には長蛇の列ができ、第3ターミナルに活気が戻った=22日、成田空港
ピーチ・アビエーションのチェックインカウンター前には長蛇の列ができ、第3ターミナルに活気が戻った=22日、成田空港
記者会見する森社長=22日、成田空港内
記者会見する森社長=22日、成田空港内
再開した成田空港のB滑走路に到着する貨物便=22日午前(共同通信)
再開した成田空港のB滑走路に到着する貨物便=22日午前(共同通信)

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う発着回数の減少で閉鎖していた成田空港のB滑走路が22日、約3カ月ぶりに再開、通常の滑走路2本体制に戻った。格安航空会社(LCC)を中心に国内線再開の動きが進んだことへの措置。

 成田にはA滑走路(4千メートル)とB滑走路(2500メートル)があり、発着回数が2割ほどに落ち込んだ4月12日にB滑走路を閉鎖。感染症の流行を受けた滑走路の運用停止は1978年の開港以来初めてだった。

 成田や関西空港を拠点とするLCCのピーチ・アビエーションは22日、新型コロナに伴い減便や運休が続いていた国内線の全便の運航を再開した。同社は先月19日に国内全22路線の運航を再開させ、1カ月後の今月22日に全便を再開させる方針を決めており、国の観光振興策「Go To トラベル」キャンペーンの開始と成田空港のB滑走路再開に足並みがそろう形の全便再開となった。

 同社は新型コロナの影響で3月から減便や運休を実施。国内の移動制限が解除された6月19日には一部の減便を継続しつつ国内全路線の運航を再開していた。全便の再開により1日当たりの運航便数は事業計画通り22路線の約100便となる。

 LCC専用の成田空港第3ターミナルにある同社のチェックインカウンターには22日、搭乗客の長蛇の列ができ、社員が対応に追われた。

 空港内で記者会見した森健明社長は「第3ターミナルは人であふれ、全面再開の喜びとともに感染対策には身が引き締まる思い。コロナとの闘いは長期戦となるため移動を前提とした対策を徹底しつつ、お盆や秋の観光シーズンに向け地方に軸足を置き便数を増やしたい」と意気込みを見せた。国際線の運航は依然として厳しい状況が続く中、8月1日からは成田-釧路、宮崎の2路線の新規就航を予定しており、さらに国内線ネットワークを拡充させる方針。

 23日からの4連休の搭乗率は6割と、2割台だった4~5月と比べ大幅に上向いたものの、例年の9割にはまだ遠い状況。森社長は「9~10月は国のGo Toキャンペーンにも大きく左右される。しっかりと制度が整備されることを期待している」と話した。

 国内でのコロナ感染者が増加していることについては「日々の状況は注視している。一方で予約するお客もいてキャンセルすれば迷惑が掛かる」として計画通り運航する考えを示した。

 ピーチ・アビエーションの森健明社長は22日、大幅な減便や運休が続く国際線の再開について「10月以降の再開を目指して準備している。国際線も飛ばさないと経営的にも厳しい状況」との認識を示した。また、冬ダイヤが始まる10月25日から同社の使用ターミナルをLCC専用の第3から第1に移転することも明らかにした。

 国際線再開は国同士の協議やPCR検査の体制など外的要因が多いが「各国の入国制限が整ったところからすぐにでも再開させたい。政府の動きを注視している」と説明。ただ、入国後14日間の待機期間もあり「ここ1年は当初計画の半分くらいになるのでは」と懸念した。


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