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「Go To トラベル」東京除外 千葉県内観光関係者、突然の方針転換に戸惑い「経済振興期待したのに」

客は例年より少ないものの、にぎわいが戻りつつある勝浦朝市=11日、勝浦市
客は例年より少ないものの、にぎわいが戻りつつある勝浦朝市=11日、勝浦市

 赤羽一嘉国土交通相は16日、観光支援事業「Go To トラベル」の割引対象から、東京都発着の旅行を除外すると表明した。全国一斉に開始予定だったが、東京都は新型コロナウイルス感染が再拡大しており、運用を見直す。残る46道府県は感染対策を徹底して22日から始めるとし、16日夕の新型コロナ対策分科会に説明。旅行各社は既に購入案内を開始しており、直前の修正は混乱を招く恐れがある。

 見直しにより、東京都外の人が都内に宿泊する場合や、都民の旅行には割引が適用されない。ただ東京都周辺に宿泊して都内の観光地や飲食店を利用するケースも想定され、地方の不安を払拭(ふっしょく)できるかどうかは不透明だ。神奈川や大阪など感染者が増えている地域は他にもあり、対象の線引きを巡る妥当性も議論となりそうだ。

 「Go To トラベル」キャンペーンを巡る突然の方針転換に、県内の観光関係者は「経済振興を期待していたのに」と戸惑いの表情を浮かべた。長期化する新型コロナウイルスの影響で、観光客は県内各地で減っており、早期の収束を願う声も上がった。

 昨秋は災害が相次ぎ、新型コロナが拡大した中国・武漢からの邦人が滞在したホテルがある勝浦市。同市観光協会の渡辺幸男会長(76)は、見直し方針に「感染者が増えておりやむを得ない」と一定の理解を示しながらも「観光業者の経営はギリギリの状況。経済振興に期待していたのに残念」と話した。

 この1年間で観光客が減っているといい「観光を中心に動いている街。真綿で首を絞められるつらい状況がこれからも続く。何か他の救済策があればいいのだが」と肩を落とした。

 約430年続く「勝浦朝市」を運営する団体の江沢修さん(70)も「期待通りの観光客が見込めず残念」と落胆した。「最近の土・日曜日は近隣からの来場者が増えている。もう少し我慢して新型コロナの収束を待ちたい」と複雑な表情を浮かべた。

 鉄道ファンに人気があり、乗客の多くが観光客という銚子電鉄(銚子市)の竹本勝紀社長は「先が見通せない状況で大変不安」と吐露した。「普段から乗客が多いわけではない。密にはならないので安心して乗っていただきたい」と話した。

 同市の「絶景の宿 犬吠埼ホテル」の梅津佳弘総支配人も「お客さまが来ないと売り上げが厳しいが、万が一、感染者が出てしまったらどうなってしまうのかと考えると難しい。今は何より早く収束することを願っている」と語った。


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